ライティングに携わっている方は、読んでくれている人のために情報を提供しようと思っているのではないでしょうか?
そのために、文章に関する本を読んで書き方の基本を勉強したり、スクールに通ったりしている人もいることでしょう。
私も今までは本で学び、ライティングの基礎をスクールの講座で勉強しました。
小説を書く趣味もあるので、ライティングと執筆には強いつながりがあるとも感じておりました。
ですが、こちらの本を読み、少し考えを改めました。
まず驚いたのが「そして」を使ったリンキングというテクニックです。
小説でもビジネス文書でも言われることなのですが、「そして」は大体の文章をつなげることができてしまい、言いたいことがぼやけてしまうので避けるべきとされています。
ですが、この本ではあえて「そして」を使うことで説得力を出すという方法として語られています。
今まで避けてきた言葉を使うテクニックがあるということに驚きました。
次に衝撃を受けたのが曖昧な言葉を使ったテクニック。
特に「~的」「~性」というのははっきりしているようで実は曖昧な言葉なので、しっかりと読者に伝えるためには避けなければならないと私は勉強してきていました。
それにも関わらず、この本ではあえて曖昧な言葉を使うことで、相手が文章や言葉を保管してくれるという効果を狙う手法が記載されておりました。
小説では避けるべきとされている表現も、ライティングであればテクニックとして使えるとは思いもしませんでした。
この1冊で小説の執筆とライティングの執筆の違いが的確にわかり、文章の使い分けの勉強になります。後は実践するのみ!
初級者から一歩踏み出して、中級者の仲間入りをするには必須の一冊と言えるのではないでしょうか。